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2017/07/21

ティーガーI 初期型その3

サイバーのハイブリッドティーガー、3回目は、塗装編であります。

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転輪などは、組み付ける前に、塗装をしておきます。
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まずは、陰吹きから。転輪の表裏をこれで塗りつぶしておきます。全体を吹くのは、塗り残しの予防のため。
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陰吹きを終えたところ。
このあと、車体のベース塗装まで、今日はご覧ください。

全体の塗装に取り掛かる前に、金属砲身、各部のエッチングパーツにメタルプライマーを塗布しておきます。特に金属砲身の場合は、プライマー分を含んだサーフェサーか、こうしたプライマーを塗布しておかないと、剥がれなどのトラブルの原因になりますので、しっかりと塗っておきます。タミヤからは金属プライマーの缶スプレーも発売されていて、そちらを使うことも多いです。

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プライマーが乾燥した頃合いで、車体側にも陰吹きを行います。
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基本的には、こげ茶系で済ませますが…
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車体の下面などは「塗る派」と「塗らない派」があると思いますが、アタシは「塗る派」、理由は、やはり地のプラを塗装膜で覆うことで多少なりとも経年の劣化が遅れれば、ということに尽きます。
今回、初期型の型落ち車両再登場ヴァージョンということで、陰吹きにもジャーマングレイを足します。
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使用したのはこれらの混色、理由は、あまりなくて、ただ基本のジャーマングレイが手元になかったから。あとで、そういえば、モデュレーションセットにあった、と思い出しましたが、あとの祭り、ま、いっか。
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陰吹きを終えたところ。意図的にランダムに吹き付けています。フェールマンティーガーの塗装では、箱絵や、様々な作例が、ベースのジャーマングレイが一部見えている状態を塗装で再現していますね。今回は、そこまではキッチリとは吹きませんの。
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下面。ここもムラムラですよん。
で、いよいよサンド系の迷彩第一色を吹いていくことにします。
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久しぶりのドイツ車両の三色迷彩ですので、これまで使っていたベースのサンドを作り直します。使用するのは、ガイアのデュンケルゲルプ1と2、これに白(は、特にこだわりはないですが、ツヤ有りを選びます)、とクリアを混ぜます。ベースとなるサンドの目安は、以上の各色を1:1:1:1。
これに上吹きする明度を上げたサンドは、白を足しながら、明るくしていき、最終的には、ほとんど白に近い、感覚の明度まで持っていきます。無論これは、カラーモデュレーション風塗装を前提にした時の話。
ただ、三色迷彩で、緑と茶を吹き足していく場合は、実はあんまり関係なくなっちゃいますが…
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基本となるサンドを吹いた状態。
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車体側面の本来サイドフェンダーに隠れている部分は、サンドを塗り残します。車体下部側面(転輪の奥ね)も同様にサンドは吹きませんの。
んで、徐々に明るくしたサンド色を吹き重ねていきます。
下の写真は、明度差が分かるように少しアンダー目の露出にしたもの。
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適正露出にしてみるとこんな感じで、分かりにくい…
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後ろの塗料ビンを見ていただくとお分かりいただけると思うのですが…、つまり何が言いたいかというと、今回の塗装は、それほど極端でなくて、ややフラットなサンドの仕上がりになっているということなのです。
これを上面から見てみると(やはりちょっとだけアンダー目の露出)
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塗装の仕上げ具合は、ほんとに個人的な好みの問題で、これが正解というものはありません。何となれば、未だに、実際の車両に塗られていた塗装の具合が分かんないからなのですね。当時のモノクロの写真では、色は不明です。使われた塗料は、様々な研究によって、また、当時の実際の塗料チップの発見によって、判明してきていますが、それがそのまま使われていたという保証はありません。そこが、第2次世界大戦のドイツ車両の塗装を考えるときの大きな問題であり、障壁なのですね。
フィルム式の写真では、使用されたカメラ、露出の数字、また、プリントしたときの状況など、様々な要素が複雑に絡み合うので、余計に元の色を再現することにはあまり役に立ちません。良い例がアフリカのティーガーで、光の具合によっては、サンド系の色にも薄いグリーンにも見えるところから、長く論争が続いていました。
極端な例では、東部戦線の雪景色の中では、それがサンド系なのか、グラウ系なのか、さえ判別できないものもあります。結論づけることが可能なのは、被写体が、単色で塗装されているか否か、くらいなのですね。

従って、(やっと本題です)模型の塗装においてもこれが正解と言い切ることが出来るケースはほとんどありません。逆に言えば、それらしく塗装されていれば、(例えば、アフリカ戦線で、デュンケルゲルプ、オリューフグリュン、ロートブラウンの三色迷彩が似つかわしくない=ほんとになかったかどうか、私は断言はできないので…、ただ、1942年当時の上記の三色迷彩の塗装を施した車両が特にアフリカ戦において現れた、とするのはちょっと無理があるだろう、といった、判明している史実をもとにする限り)色合いは、作り手に任されていると言っていいと思うのです。
茶と緑についても、これは同様で、故にこそ、特に大戦期のドイツAFVを製作することの面白みがあるといってもいいと思うのですね。だから、随分と回り道をしましたが、作者としても、固定することがなくてもいいと思っています。その時々で、いろんな塗装にチャレンジしてみる、これも楽しみのひとつなのであります。

さて、次回は、いよいよ三色迷彩に取り掛かります。部隊などは特定しないまま、進行していくことになりそうですが…

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