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2018/03/17

6ポンド砲 その3 完成

6ポンド砲ガンポーティの続きでありますが、まずは訂正から。前回の記事でガンポーティのトラックを”シボレー”と記載していましたが、これは誤りでした。正しくは”ベドフォード”製のトラックでした。

さて、前回は、油彩での作業まででしたが、油彩の乾燥後、デカールを貼り(これ、ほんとは、デカール貼の方を先にすべきでありますよ、今回は、デカール貼るところはツヤを維持したまま作業していましたので、例外ね)、その乾燥後、フラットクリアを吹いて、やっとピグメントでの仕上げ作業を行います。
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今回使ったのは、Migのピグメントのうち、砂漠辺りの色を砂色、ホコリ色として三色ほど、と黒、サビ色がやはり三色ほど。
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足回りは、見えないですが、シャシーや荷台の裏側も入念に(笑)、粉作業ちゃん。(ま、この辺は気分的なもんです、はい)、左側の雑具箱がひとつ、油彩の作業と粉作業で使った溶剤(ぺトロールとアクリル溶剤)の影響からか、シャシーへの取り付け位置から、折れて、取れちゃいました。
接着部分を加工してまた取り付けることも可能でしたが、取れちゃったあとの感じが、割といいので、ま、これはこれで、壊れちゃってる風でいいことにします。
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タイヤの汚れは、トレッドに残す程度に最後に落とします。
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主役であった筈の6ポンド砲は、チッピングも派手目にいれてありますので、ピグメントは、砲架部分になんどか施す程度で仕上げました。
んで、最終的に、ガンポーティになった姿がこちら。
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以下、完成画像をば、例によってずらずらずらっと並べてみます。ご笑覧ください。

荷台の幌骨は、ここに幌を掛けたり、ネットを掛けることで、偽装したりアンブッシュに用いたりしたものと思われます。以前の完成姿は、ここにネットを掛けたものでしたが、今回は、6ポンド砲がちゃんと見えるように、偽装した姿ではなく、完成形としてみました。

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マーキングは、砂漠のネズミ、第8軍所属車両というテイであります。寂しいので、6ポンド砲にもマークだけ入れてみました。
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細部は、やはり年代を感じさせるもの(それでもま、見られないというほどではないですかな)ですが、キット自体は数十年前に登場したもの(6ポンド砲もガンポーティもね)ですので、それを考えれば、ま、仕方のないところでもありますしね。
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改めて、完成した姿を見ると、6ポンド砲の防盾をプラ材で作り直したのが正解だったと思えます(いかがでしょうか?)、ベドフォードのトラック自体は、外れちゃいやすい荷台の枠部分をガッチリ取り付けるために、ちょっと内側に傾てしまったのですが、その工作以外は、ボルトなんかを追加した以外は、キットそのまま。
消すことの難儀な位置にある押し出しピン跡などもディテールを追加するように見せて隠してありますが、んでも、まあ、今の目でもなんとか「見られる」感じにはなったかと(へへ、自画自賛でありんすよ)。
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75㎜砲を搭載したM3シリーズやシャーマン系列が登場するまでは、英連邦軍にあっては、最強だった対戦車砲が6ポンド砲であります。これを車載にして、機動力を持たせたガンポーティは、2号、3号というドイツ戦車にも脅威であったのではないかしら。
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北アフリカ戦域での戦いに登場する役者たちは、なかなかに個性的なものが多く、今でも興味の尽きないモチーフが沢山ありますね。ガンポーティとディアナを並べてみるのも一興かと(ディアナはブロンコから出ていて、以前製作しましたが、今は、市場にはほとんどないのかな?)
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昔、英第8軍は、砂漠のネズミ、対するロンメル率いる北アフリカ軍団は、砂漠のキツネ、と呼ばれ、いかにも、らしいネーミングにも、また、よく言われるように、戦いの初期のころまでは、物量を投下する戦い方と、兵士と市民を区別しない戦いにこの後間もなく失われることになった騎士道精神みたいのが最後に残った戦いの場として、紹介されていたことも大きく影響していたように感じますが…
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非常に腰高のトラックですが、走破性は大きなタイヤと相まって、よかったのでしょうか。
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荷台には、どの程度正確に再現されているかは不明ですが、何枚もの鉄板が、リベット止めされているように見えます。
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おそらくは、強度を保つためだったのかと思われますが、普通の荷台とは様子が異なりますね。
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個人的な好みですが、やはりごちゃっと感がいいですね。
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フロント部分も、英軍車両らしい武骨な感じで、キットとしてはなかなかの出来ではないでしょうか。
最近は、少しずつ、英軍のソフトスキンもキット化されているようですが、北アフリカ戦線で見られた様々なソフトスキンはそのほとんどが未だに模型で見ることができないアイテムばかりです。
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戦車のキットを尽くした感が、メーカーさんにあるようなら、ソフトスキンを一杯出してほしいものですが、ま、商売にはならないのかな、残念ですが。
さて、上の写真の中央に見えているのは、6ポンド砲を搭載するときの傾斜路を作る板なのですが、これは、意図的に傷んでいる風情にしてみました。
そのほとんどはピグメント作業によるものです。
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車両全体の塗装は、例えば陰吹きを残して、ムラに吹いたり、塗装色を明暗で吹き重ねたりすることで、基本塗装の段階で、明度差を持たせることで、フィルターや、ウォッシュなどの技法に頼らないでも、広い面積の印象を変えたり、最終的な明度を保たせることがある程度可能です。
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長い間、フィルターやウォッシュの効果によって、最終的な作品の印象を付けることを重視した塗装を行ってきましたが、ずっとご覧いただいている向きには、なんとなくお分かりいただけているかな、とも思いますが、最近の塗装法は、以前とはまったく異なっています。
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まとめてみると、現在は、基本色の塗装段階で、モデュレーション風に色を吹いて、その際、必ずしも成功するとは限りませんが(笑)、光の明暗、を無視して、ランダムに明暗を変えたり、または、(これは明るい色を吹く方向だけの意識ですが)汚れか何かわからない色の差を付けてあげる、そういう吹き方をしていますの。
これは、以前F-14を塗装した時の経験で、エアブラシで基本塗装を行う段階で、汚れを入れた、その感じで、AFVを塗装している訳なのですね(あれほど極端に細かく、ではないですが)
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AFVの塗装では、最終的な作品の明度(ハイライトといっていいですね、最も明るい部分)をいかに維持してフィニッシュするか、ということが命題でした(もちろん個人的な、の範囲ですよん、人それぞれですからね)が、基本塗装段階で、色を変える、または明度の幅を広くして塗装しておく、ことで、後のフィルター塗装とか、ウォッシュによって、色変化を試みることを最小限にする、これは、どうしても作業が増えれば増えるだけ基本塗装の明度が落ちる方向にあることを防げないから、なのですな。
で、スミイレと軽いフィルター塗装風に油彩を置いてあげることで、作業数を減らした訳です。現在は、バーントアンバー系のこげ茶かバーントシェンナ系、に黒と青、ネープルスイエローと白、その時々で使用する色は違いますが、ほぼ、これくらいの油彩しか使わないことが多くなりました。
(サンド系が基本色の場合ね、グリーンや、グレイの車両は、また色を変えますが、その使い方は、まだ未成熟ですの、やっとサンド系についてはまとまってきたかな、という感じですかな。基本的な考え方は、三色迷彩でも同じなのですが、ね。グレイ系は、基本色の吹き加減にまだこれといった感覚がないのです)
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もし、同じような悩みをお持ちの方がいらっしゃれば、思い切って、思いきり明るい色を基本塗装の時に乗せておくことを試して頂くといいんじゃないかな、と思うところです。
必ずしもグラデーションにする必要もないですし、明るすぎる明度は、いつでも落とせます。その際に使用するエナメル塗料や油彩の(またはアクリルでもピグメントを溶いたものでも、ピグメントそのものでも)色の使い方によって、色変化が生まれるのも楽しいものですが、一度落ちてしまった明度は、取り戻すことがほぼ不可能なのですね。
さて、最後はなんか偉そうに塗装法を語ってしまいましたが、ま、本ブログでの趣旨、は反面教師的模型製作の実態を知っていただきながら、「ふん、そんな程度ならおれでもできるわ!」という方が1人でも増えてくれれば、というところにあります故ね、なるべくどうやっているのか、を含めて、公開したいな、と思うのであります。
下手は下手なりに、ね(笑)


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