« 3号戦車J後期型 その6 | トップページ | 八九式中戦車乙型 その4~完成 »

2018/04/12

九五式軽戦車北満型

ちょっと前に、予告しましたファインモールド製九五式軽戦車ハ号北満型でありますよ。

111kh6093
以前、通常型の九五式軽戦車を製作したことがありましたが、今回は北満型。
キットは、実はそのときに一緒に購入してあったもので、2個一で、破損、放棄された車両の朽ちた姿をディオラマにしようと思い、計画していたものでしたが、時期を逸してしまったため、放置してあったのでした。
今回は、九七式と八九式を塗装するのに合わせて、同時進行で製作したものであります。
112kh6094
九五式はファインのキットの中では古い部類に属しています。結構あちこち隙間ができたりして、面倒でもありますが、排気管のメッシュのエッチングパーツなどが付属し、ほぼディテールアップができるのはありがたいところ。
今回は、前回の製作で余っていたファインモールド製のエッチングパーツを併用して組んでみました。
途中まで、キット付属のベルト式履帯を履いていますが、これは、後にモデルカステンの履帯に置き換えることになりました。
今回はちょっと長いですが、一気に完成画像までご笑覧ください。

今回の北満型は、実は、ドラゴンの九七式を作るにあたっての、トレーニング的な意味合いもあって、組立作業は、ドラゴンの九七式の直前に終えていました。

115kh6104
組立作業中の写真は残していませんが、戦車と言えど、というか、戦車も、その国の特徴が色濃く出るものであります。転輪の配置や、サスの構造、ボルトや鋲の具合、ハッチの様子などなど。
これらは、普段米独の車両ばかり作っていると、へんな勘違いをしてしまったりするもので、以前、八九式を組んだ時に、履帯の向きが間違っていて、後で気づいたのですが、ドイツ軍の車両とは異なっているのですね。
塗装も同じで、今回は、専用の塗料セットを入手して行いましたが、パターンと言い、色合いといい、普段の案配からくる偏見や先入観をなくすことが必要でした。
116kh6105
通常型と北満型との大きな差異は、四つある主転輪の間に、北満型では、二回りくらい小さな転輪が備わっていることです。
これは、満州の畑の畝の幅と、主転輪の間の幅が、偶然一致していたことから、畑の畝でスタックしてしまうというトラブルが発生したことを受けて、その幅を解消してあげるために小さな転輪を備えた、ということが理由だそうです。
ノモンハンで、ソ連軍と対峙した九五式は、もっぱら北満型であったともいいます。
117kh6106
ファインの九五式は、(現在は内容が異なるかもしれませんが)ホワイトメタル製のパーツが含まれていて、楽しいキットではあります。
118kh6107
ところどころ白く見える個所は、隙間をプラ材で埋めて修正した個所でありますの。
119kh6108
一旦組立を終えて、ちょっと迷いましたが、ま、2度と作らねーだろ、という訳で、このキットを購入した時に一緒にあつらえていたモデルカステンの履帯をおごってあげることにします。
121kh6253
ただ、キットの起動輪の歯の間隔とカステンの履帯は合いません。カステンのパーツには、起動輪が含まれていますので、今更ですが、キットの起動輪と交換しました。
122kh6255
久しぶりのカステン履帯の製作状況。魚の骨状態に組んで行きますが、まぁーこの履帯のちっこいこと、ピンなんかは久しぶりのせいか、接着剤をちょっと付けすぎるとすぐ溶けちゃっていけません。やり直しがほとんど利かない状態で、センターガイドもきれいに肉抜き穴が抜けていますが、整形も面倒くさいったら…ふにゃふにゃ。
123kh6257
仮止めしたマスキングテープがちゃんとくっついていませんが、とりあえずは、こんな感じ。
片側97枚の指示ですが、98枚使いました。
大抵のカステンの履帯は、ピンも履板も多少余りますので、失敗しても大丈夫なもんですが、これは例外ちゃん。余ったのは4枚しかありません。そのうち1枚はピンを差すときに失敗してダメにしてしまっています。
ピンも同様にほとんど余裕がありませんので、これから組む方は、余裕があまりない、という前提で組まれた方がいいかと。
124kh6259
ま、何はともあれ、なんとか、形にはなりました。やはり自然な垂れ具合は、可動式に勝るものはにゃーですな。
履帯は、とっとと塗装に掛かります。
最近のマイブーム、銀で下地塗り。
125kh6261
筆でほんと大雑把に(ただし薄めにね)塗ると履板の間にも流れ込んでくれるので、作業的にはエアブラシで吹くよりもらくちんでありますよ。
最終的にはアクリルの履帯色を塗って、剝げるに任せますが、実は思ったよりも剝げない。
履帯は、このあとピグメントでウェザリングを行い、接地面は結局銀をドライブラシで入れなおします。
直にアクリル塗料を塗るのに比べて、銀が下地になって、食いが良くなっているのかもしれませんね。
131kh6275
132kh6274
とっとと塗装に掛かります。色は九七式と同じ。ただ、ちょっとだけそれぞれで色目が変わっていたりするのはご愛敬。
今回の塗装作業は、八九式、九七式、九五式と3台同時進行などというアタシ自身初の量産体制でした。
141kh6283142kh6284
塗料の案配などは九七式の記事を参照頂くとして、ずらっと途中写真をば並べていきます。
151kh6290
黄帯は、最初に入れたのが細すぎたので、幅を太くしたり、塗り直したり、なんどか修正しています。
また、キットのデカールを当初使用したのですが、これが死んでいて、パリッパリ、定着も悪く、使えませんでしたので、最終的には手書きと他からの流用で済ませることになりました。
201kh6295202kh6296
従って、マーキングやら迷彩の柄なんかはもう全くのフィクションでありますよ。
211kh6301212kh6302
油彩でのスミイレ、ドライブラシも九七式のときと同じ。
213kh6303
若干色が異なるのは、その時々の流れ的なものであります。
214kh6304
一点、書き忘れました。フェンダーは、九五式に時々見受けられたという長さの短いタイプを再現するため、キットのフェンダーを切除しています。
221kh6317222kh6318
大体の油彩での作業が終わった段階で、履帯を組み付けます。
折角の可動式履帯ですが、接地側で転輪と接着して固定します。こうすると、上部の垂れ部分だけが可動になり、持ち上げた際に、履帯がブランと垂れて、何かに引っかかって壊れたりするのを防げますし、置くときも神経を使わなくて済みます。上部転輪にかかる上側はフリーにしておきます。
301kh6472302kh6473
ピグメント作業の前に艶消しクリアを吹きますが、その後、改めて、油彩でフィルターをほんの気持ち程度に掛けてあげます。
ハッチ面とか、フェンダーとか、砲塔上面など、色の変わり目になる部分を作っていくわけですが、ほんの隠し味程度なので、乾燥するとほとんどほこりっぽさ以外は分かんねーです。
粉作業の子細は、なんか九七式を作ってくたびれてしまい(笑)、写真が残せていませんが、最近の軽めの仕上げよりは、ちょっと重めに(ってどんな案配やねん?と言われると難しいですが…)、施してみました。
んでは、以下、完成画像ちゃんでありんす。
401kh6616
履帯は折角の可動式ですが、主転輪の下側、上部転輪のところで接着して外れないようにしています。
402kh6618
九五式の履帯は、とっても小さいので、連結ピンが破損して外れてしまうのですね、何度か経験しました。それ故に、固定する方を選んだ、という訳です。持ち上げた時にぶらんとしないですし、ウェザリング作業中に、引っ掛けて破損する心配も随分減ります。
404kh6631
まま、ちっこい戦車ですが、実にスマートな形状ですね。
405kh6638
ライトのレンズは、前後ともにクリアパーツはありませんので、ガイアのクリアジェルを使い、レンズ面の高さまで埋めておきます。
403kh6625413kh6623
車両の符号は、完全にフィクション。
デカールの保存状態が悪かったのか、今回使用したキット付属のデカール、通常型の九五式のデカール、八九式のデカール、いずれもパリパリになって、定着せず、割れて裂けて剥がれましたので、手書きと、ストックから適当に選んで使っています。
411kh6615412kh6621
九七式もそうでしたが、九五式も足回りの構成は、かなり繊細な印象。トーションバー式ではなさそうなので、車内は外から見るよりも余裕がありそうですが、そこへもってきての円形側面傾斜装甲ちゃん、でありんすからね、あまり合理的な形態ではない、被弾経始を考慮してのものなのでしょうかしら。
407kh6659
履帯は、組み付けたあとで、ピグメントをさらに3色ほど(サンド系の明るい色、グレイ系のもの、サビ色)乗せて、筆で払い落として、を行い、最後に6Bの鉛筆で接地面を擦って仕上げます。
416kh6676
オイル染みなどは、エナメルのクリアスモークを溶剤で薄くしてピグメントの上からしみこませたり、逆に、スモークを入れた上からピグメントを置いたり、しています。どの作業もこの辺まで来ると面相筆を使います。
415kh6661
410kh6683
足回り全体は、車体上部と比べて、ピグメントは重めに。ピグメントをまぶしてからさらに油彩を染み込ませたりして、汚れの幅を広げてあげていきます。
421kh6673
ちょっとやり過ぎちゃったのが、排気管部分、ちょっとサビ色のピグメントを強調しすぎちゃいました(メッシュの中の排気管はあまり錆びていないのにね)。
422kh6633
迷彩の柄も、一応説明書を参考にしていますが、フィクションでありますよ。
423kh6632
所属を示す標識も、九七式の余りから拝借で、でっち上げでありますの。
標識板は、キットのパーツでは厚すぎるので、プラ板に置き換えています。
418kh6679
製造銘板はエッチングパーツ。
424kh6680
車内色は、実車とは異なっているかもしれませんが、一応ライトグレイ系で塗っておきました。
427kh6613426kh6622
ファインの九五式は、結構手が掛かりますが、こうして完成してみるといい感じではないでしょうか。
砲身を挽きものに交換してあげるともっといい感じになると思います。
個人的には、北満型よりも通常型の方が、いいかな、と思いますが、実際には、件の小さな転輪はほとんど見えねーです、はい。
さて、旧陸軍の戦車たち、これで2台フィニッシュであります。あとは、八九式ですな。近日中にブログにアップしたいと思います。乞うご期待、と言いたいけど、なかなかね、そこまでの自信はにゃーですな、やっぱり。

|

« 3号戦車J後期型 その6 | トップページ | 八九式中戦車乙型 その4~完成 »

九五式軽戦車」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38450/66573314

この記事へのトラックバック一覧です: 九五式軽戦車北満型:

« 3号戦車J後期型 その6 | トップページ | 八九式中戦車乙型 その4~完成 »